世間を賑わすコロナウイルスにより、突然、降ってわいたような学校の休校。
わかぎホームは、午前中、3時間みっちりお勉強タイム。
そんな悪魔のようなスケジュールに、さぞかし不満炸裂かとおもいきや、
意外と素直に受け入れたわかぎっこたち。
どうやら、他のホームはそんなにみっちりお勉強していない事を、わかぎの職員はあとで知るのだけど、
なにげにその悪魔のようなスケジュールを続けることに。
時折、ほかのホームの子たちが遊んでいる声が窓の外から聞こえると、どのホームも同じスケジュールだと思い込んでいるわかぎっこたちは、
「あれ?誰か外で遊んでね?」
と、ぼそっとつぶやくのだけど、職員はただひたすら、
きかないふり
そんなこんなで、多少の罪悪感を抱えながら、3時間目は体育の授業という体で、
唯一外出が許可されている天理教さんに繰り出すこともしばしば。
それを、
わかぎっこたちの放牧。
と呼んでいる。
となると、このわかぎっこたちは、
なぜか、
そう、なぜか、
自転車にまたがる。
そう、
ただ自転車にまたがる。