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社会福祉法人白梅学園は、児童福祉法に基づき様々な事情で家族と一緒に生活することのできない子の自立を支援する施設です。

「ころもがえ」って何故するの?
2022年05月25日
食育生活コラム
​もうすぐ6月1日「ころもがえ」ですね。
「ころもがえ」は季節の変化に応じて着ている衣服を替えることを言います。着ているものだけじゃなくて
クローゼットの衣服を、冬用から夏用に入れ替えることも「ころもがえ」といいます。
                                                      
「ころもがえ」は、平安時代の宮中行事が由来と言われています。
今のかたちの「ころもがえ」になったのは、明治時代、政府が軍人や警察官などの制服を、6月1日に冬服から夏服へ「ころもがえ」する事にしました。それが一般の人たちにも広まり、制服のある学校や企業も、6月1日と10月1日に「ころもがえ」をするようになりました。

実はね、「ころもがえ」は日本独特の文化なんですよ。

日本は四季がはっきりしている事もあり、気候によって「ころもがえ」をする文化が自然にできたようです。
例えば、冬に半そでを着ている人がいたら、ちょっと珍しい目で見られちゃいますね。
日本では、ある程度、季節に合った服装にするのが良いようですよ。

では、「ころもがえ」の文化の無い外国はどうなのでしょうか?
外国の人は日本ほど季節感をファッションに反映しないそうです。外国では、そこまで季節とファッションを関連付ける習慣がないので、自分の好み、TPOに合わせて服装を選んでいるので、季節はあまり気にしないのです。ですから、外国の人が日本を訪れると、季節と服装をある程度マッチさせる日本人に驚くそうですよ。
季節に合う服装を重視する日本の文化は、外国人にとっては不思議な文化ということですね。

春と秋の「ころもがえ」というのは、日本に合った、日本人らしい文化なんですね。
とはいえ、最近は、温暖化の影響もあり、一般的な「ころもがえ」の日の通りにはいかなくなっています。
気候に合わせて少しずれるかも知れないけれど、日本人らしい文化の「ころもがえ」大事にして行きたいですね。